当院で長時間透析を受けておられる患者さまに、実際に体感してみてどのように感じているのかアンケート調査を実施しました。
長時間透析に移行した結果、体が楽になった、活発に活動できるようになった、のどの渇きが少なくなった、食欲が出た、内服薬が減った、前向きに物事を考えられるようになったという質問ではいずれも6割以上の人が肯定的な回答をしています(Q1~6)。また、百聞は一見にしかずと言いますが、最初は半信半疑だったものの、実際に長時間透析をやってみて肯定的にイメージが変わったという人が7割を占めました(Q7)。
次に長時間透析は拘束時間が長く肉体的、精神的に苦痛かという否定的な質問では、6割以上の人が、そうは思わない(すなわち、長時間透析を否定的にはとらえていない)という回答をしました(Q8~9)。また、今までの透析に戻りたいかという質問では、全員が戻りたいとは思わないと回答しています(Q10)。
現在当院では6時間透析が主流ですが、体調が良くなるならもっと透析時間を延長してもよいかという質問にも6割の人が延長してもよいと回答しており(Q11)、他の人に勧めたいかという質問に対しては、全員が勧めたいと回答しました(Q12)。
この結果から、総じて患者さまが長時間透析に対して肯定的なイメージを持っているということが判明しました。患者さま方も総じて表情が明るくなり、透析終了後に軽やかな足取りで帰って行くところを見るとスタッフ一同良い医療を実践していると実感しています。まだまだ長時間透析は広く知られてはいませんが、その素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらえるよう発信していきたいと思います。