腎臓内科

あずま腎クリニック

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腎臓内科MEDICAL

腎臓に関わる病気を診断/治療する診療科です。対象となる病気には急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、間質性腎炎、急性腎不全、慢性腎不全などがあります。腎臓病は無症状で経過することが多く、健診で蛋白尿や血尿を指摘されたら原因を精査する必要があります。当院ではJCHO千葉病院(旧千葉社会保険病院)と密接に連携を取りながら、診断治療を行っていきます。

腎臓病についてMEDICAL

腎臓病について

腎臓の働き

腎臓は左右の背部にある、ソラマメに似た形をした握り拳ほどの大きさの臓器です。心臓から出た血液の20~25%が通過し、一日に約150Lもの血漿を濾過し、尿を生成して体内で出た代謝産物を尿中に排泄しています。また、水分や電解質(塩分)のバランス調節を行い体内環境の恒常性を保っています。
更に、赤血球産生に必要な造血ホルモンであるエリスロポエチンやカルシウム代謝に関わるビタミンDの活性化、血圧上昇に関与するレニン、血圧の下降に働くプロスタグランジンやカリクレインの産生など内分泌器官としての機能も有しています。

慢性腎臓病(CKD)の診断治療

慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の障害(蛋白尿、血尿など)もしくは糸球体濾過量(GFR)---腎臓で1分間に濾過される血漿の量のこと---60ml/min/1.73m2未満が3ヶ月以上続くものを言います。先にも述べたとおり、現在、日本には約1,330万人のCKD患者がいると言われており、これは成人人口の8人に1人に相当します。CKDは末期腎不全へのリスクであるだけでなく心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を高率に合併することが知られており、こうした意味からもCKDの早期診断、治療が重要になってきます。

蛋白尿や血尿を呈する疾患は、腎生検により早期診断を行い、治療可能なものがあります。日本人に多いIgA腎症などは、早期であれば扁桃腺摘出術+ステロイドパルス療法によりほぼ根治可能です。院長はクリニック開院前には腎臓病の専門病院である千葉社会保険病院に腎臓内科部長として勤務しており、今でも毎週木曜日に千葉社会保険病院で外来を行っております。
蛋白尿が1日0.5g以上出ている患者さまは積極的に腎生検による診断を行うべきであり、こうした患者さまは病診連携により千葉社会保険病院に速やかに紹介致します。また、ネフローゼ症候群などでステロイド治療を行っている患者さまについても、外来で管理可能なステロイド量(高容量のステロイドは感染症のリスクを増大させます)であれば当院での治療継続が可能です。

CKD発症のリスクファクターとして、高血圧、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症、肥満およびメタボリックシンドローム、高齢、CKDの家族歴、過去の健診における尿異常や腎機能異常などがあります。こうしたリスクファクターを有する患者さまはCKD発症のハイリスク群として、高血圧、糖尿病、高脂血症などの治療や生活習慣の改善を行い、CKDの発症予防に積極的に取り組んでまいります。
また、既にCKDを発症している患者さまは末期腎不全への進展を遅らせるようリスクファクターの是正に取り組んでまいります。

  • CKDの定義
    CKDの定義
  • CKDの重要性
    CKDの重要性

腎代替療法

腎代替療法

CKDの発症、進展抑制に努めたものの、残念ながら腎不全が進行し末期腎不全となってしまった患者さまは腎代替療法が必要になります。腎機能が正常の10%以下となり、高度の尿毒症症状(嘔気、食欲不振や全身倦怠感など)、高度のむくみや心不全などの体液過剰、更に血液が高度に酸性に傾き高カリウム血症を呈し、こうした症状が薬ではコントロールできなくなったときが腎代替療法の適応時期です。
腎代替療法には透析と腎移植があります。透析には、血液透析(一般に透析というとこちらを指すことが多い)と腹膜透析があり、当院では両者に対応可能です。