あずま腎クリニック院長の東昌広と申します。2013年5月、おゆみ野中央にあずま腎クリニックを開設いたしましたが、2017年11月、医療法人への移行に伴いホームページをリニューアルしました。
私は10年以上に渡って、自治医科大学腎臓内科、宇都宮社会保険病院(現JCHOうつのみや病院)、千葉社会保険病院(現JCHO千葉病院)で腎臓病の診断・治療に携わって参りました。皆さまは慢性腎臓病(CKD)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。CKDとは腎障害を示す所見や腎機能低下が慢性的に続く状態で、放置していると末期腎不全となって、透析療法や腎移植なしには生きられなくなってしまいます。末期腎不全は全世界的に増え続けています。そのため、“隠れ腎臓病”のうちに早期発見、早期治療をすることが大切です。
2011年現在、日本には約1,330万人のCKD患者がいると言われています。これは成人の約8人に1人にあたります。また、透析療法を必要とする患者さんも2015年末で32万人を突破し、その数は毎年数千人ずつ増えつづけており、遠からず国民400人に1人が透析療法を受けるようになると予想されています。更に、CKDでは心臓病や脳卒中などの心血管疾患にもなりやすいことが明らかになっており、いかにCKDを早期発見、治療し、心血管疾患を予防するかが大きな問題となっています。
腎臓専門医としての私の仕事は、患者さんの腎臓病を早期に発見し、血圧、血糖、脂質異常、高尿酸血症などの管理を徹底し末期腎不全に至らないようにすることにあります。しかし、ある程度進んだ腎臓病の進行を止めるのは現代医学ではなかなか困難であり、残念ながら透析などの腎代替療法が必要になる患者さんも少なくありません。私は透析専門医でもありますから、透析が必要になった患者さんには質の高い透析医療を提供し、透析患者さんが元気に社会復帰することを手助けすることが透析専門医としての私の仕事です。千葉県は人口に対する腎臓専門医の数が非常に少ない県です。地域では数少ない腎臓専門医兼透析専門医として腎臓病診療全般に貢献して参りたいと思います。
病院よりも敷居を低くし、開業医の立場から皆様のお役に立てるものと考えております。どうぞよろしくお願いします。
あずま腎クリニック
院長 東 昌広